先日面白い記事を見つけました。

「野菜収穫・まき割り…「農泊」人気 外国人リピーターも」
http://www.asahi.com/articles/ASK5074X9K50UHNB00X.html

観光客らが農家に泊まり、田舎生活や農作業を体験する「農泊」が人気を集めている。外国人のリピーターも多く、国や群馬県は3年後の東京五輪を見据え、観光客の受け入れ態勢の拡大に力を入れる。地域の産業として根付き、農村部の活性化につながることが期待されている。

(出展:朝日新聞DIGITAL 2017.6.25)

最近「民泊」という言葉を聞くことが多いですが、「農泊」という言葉は聞き慣れていない方が多いのではないでしょうか。

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「農泊」とは

農泊とは田舎生活や農作業を体験することを目的として実際に農家に泊まることです。

農林水産省の定義では、「農山漁村において日本ならではの伝統的な生活体験と農村地域の人々との交流を楽しむ滞在(農山漁村滞在型旅行)」ということになっています。

最近では都会からの観光客に加えて、外国人観光客が利用することが増えており、リピーターも多くいるようです。

特に近年では、農家など一次産業従事者の収入が減少傾向にあります。そこで、農泊を活用することで農村・漁村等の所得向上、さらに農泊が盛んになることで観光客が増加し地域活性化につながるのではないかと期待されており、農林水産省では積極的に農泊を展開するように取り組みを進めています。

「農泊」の本質

では、農泊の本質は何なのか。
取り組みを進めることでどういったメリットがあるのか。
詳しく見ていきます。

農家の所得向上

まず、先述した通り、農家の方は宿泊料を取れるため所得向上が見込めます

加えて観光客は農家のありのままの生活を体験するために農泊をするので、農家の方は接客や内装の工事をする必要もありません。
そのため、農家にとって農泊は大きなビジネスチャンスとなります

観光客の増加・地域所得の向上

農泊が盛んになれば、その分その地域への観光客が増加します。
すると必然的にその地域全体での所得の増加につながります。

例えば1週間滞在するとなると、観光客はその地域の観光地へも足を運ぶことになると思います。
さらに日用品も買うことになるでしょうし、少し足を伸ばして隣町へ行く方もいるでしょう。

農泊は農家の所得向上だけでなく、農家周辺にもカネが落ちる可能性を秘めているということです。

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余剰資源の活用

最近空き家の増加が問題になっています。
15年後には現在の住宅のおよそ3割が空き家になるとも言われています。
仮に農泊が日本中で活発になれば、空き家を活用した農泊ビジネスが生まれてくるでしょう。

さらに、農作業をしている時間以外で暇をもてあそんでいる農家の方は多いと思います。
その方にとっては、農泊で宿泊客と接することで時間という余剰資源を活用することができます。

このように農泊には、余剰資源の活用という側面もあるんです。

インバウンド効果

2016年、日本への外国人観光客が2000万人という大台を突破しました。
政府は観光立国に向けて、さらなる取り組みを進めていこうとしています。
そこで、こうした外国人観光客の増加を背景として、政府は農泊による外国人誘致を推進し始めました

また、外国人観光客は東京や大阪など日本の主要都市での宿泊がほとんどで、地方はインバウンドの恩恵をあまり受けていません
しかし農泊は地方でこそ本領を発揮します。
インバウンド効果の恩恵を日本全国が受けるためにも、農泊は効果があるといえます。

「農泊」を地域活性化につなげることが重要

農泊の最も大きな側面は「農家の所得向上」です。
しかし、上述したように、農泊はさらに多くの側面を持っています。

ここで重要なのが、農泊をただ農家に泊まって農業体験をするだけで終わらせない仕組みを作ることです。
近年「地方創生」の取り組みが進められていますが、農泊が地域活性化につながるカギになることは間違いないです。

政府、自治体、民間企業、そして農家が一体となり、農泊を活用して地域を活性化させる仕組みを作る。
良い仕組みが登場すれば、必ず地方創生の柱を担うほどの効力を持つはずです。

農泊はそれほどの可能性を秘めていると思います。

「農泊」の可能性

農泊はまだ世間では注目されていない分野です。
そもそも農業分野に関心を持っている方はどれほどいるでしょうか。

しかし、これから農業が大きな転換期を迎えることは間違いありません
アグリテックなど、ICTを活用することで農業はさらに良い産業となるはずです。

そして農泊も農業の進化の一端です。
これから必ず注目されていくでしょう。

新たな農泊ビジネス、そして農泊を地域活性化につなげる新たな仕組みが登場することを期待しています。

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