先日、関東で農業を営んでいる農家の方々に取材に行きました。

そこで取材を進めていくうえで、ニュースや記事では学べない話を多く聞くことができました。

今回は、そこで仕入れた生の現場の声「遊休農地問題」を紹介したいと思います。

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なぜ余った土地を活用しないのか?

みなさんの家の周辺には「余っている農地」はありますか?広い面積を有しているにもかかわらず、雑草が生えていて手入れが行き届いてない土地があれば、そこは「余った農地」の可能性が高いです。
※以下、「余った土地」は「遊休農地」とします

では、なぜ農地が余っているのにそこで農業をしないのでしょうか?単純に損をしていると思いませんか?

実際に僕も疑問に思い質問をしました。

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Q.なぜ農地が余っているのに活用しないのですか?

A.実はあの農地を貸してほしいと言っている人は多いんですよ。例えば、脱サラして農業を始めようとしている人は、農地を借りる必要があるから、遊休農地の所有者に頼みにいくんです。でも、所有者はなかなか譲ることをしない。特に高齢の方に多いね。なんで譲らないかというと、損得ではなく、ただ単純に「なんとなく」。たったこれだけの理由で、農地が無駄になっていて、新規就農者もなかなか農地を借りることができないんです。こういった農地は多いですよ。
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私は、遊休農地は需要がないからあるものと勝手に思い込んでいました。もちろん、単に需要がないため、農地が余っているという場合もあります。しかし、そうではない場合もあるということを学びました。

遊休農地の現状

遊休農地はこの20年間増加し続けており、昭和60年まではおよそ13万haでしたが、現在では約40万haとなっています。特に平成2年以降急激に増加し、平成2年から平成22年にかけては約2倍に増加しています。

この遊休農地をなんとかしようという声は出てきています。しかし、最終的に遊休農地を活用するかしないかを決定するのは遊休農地を所有している人です。この人たちの考えが改まらない限り、遊休農地は存在し続けるでしょう。

加えて、高齢化に伴い農業を引退する農家の方も増加するため、これから遊休農地はさらに増えていく可能性があります。

農業の後継者問題

この問題は、農業関連のニュースでもあまり大々的に取り上げられることはありません。しかし、これからの農業を考えるうえでとても大きな問題になっていくことは間違いありません。

特に、日本では農業従事者数が減少傾向にあり、農業自体も衰退しつつあります。そんな中で、仕事の選択肢が増え農業に興味を持つ人が増えているのも事実です。にもかかわらず、「農地を借りることができない」という現状は放置してはいけない問題なのです。

この問題には、農業の発展を心から望む農家の方が一番頭を抱えていることと思います。

農業衰退の一因「遊休農地」

取材をしている最中、農家の方が言いました。

「見て。あっちの土地とそこの土地。あと、目の前の土地も余った農地よ。」

私はその多さに驚きを隠せませんでした。

これから農業業界はICTの登場により急速に発展していきます。しかし、「水面下ではこういう問題が山積みなのではないか」と今回の取材を通して感じることができました。

日本の農地は無限ではありません。しかも、アメリカやオーストラリアのように広い面積を有している国でもありません。

遊休農地の解決は農業の優先課題です。そして、新規就農者の増加にもつなげていくべきです。

この問題も解決して、初めて農業の発展を達成したと言えるのではないでしょうか。

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