先日、関東で農業を営んでいる個人農家の方に取材する機会がありました。そこで、興味深い話を聞くことができました。

どんな話かというと、「露地栽培の野菜農家が減ってきている」というものです。

農業従事者数が全体的に見ても減少傾向にあるのは周知の事実です。しかし、なぜその農家の方は「野菜農家」が減っていると仰ったのか気になったため、質問をしてみたところ、「なるほど」と納得する回答をいただいたので今回紹介します。

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露地栽培とは

まずは、「露地栽培」が何か分からない方のために説明します。

露地栽培とは、ハウスなどの設備を使わず露天の耕地で作物を栽培する農法のことです。ざっくり言うと、農作物を屋外で栽培することです。

露地栽培とは対照的に、ビニールハウスなどを利用して野菜、果樹などを栽培する農法を「施設栽培」と言います。

特に露地栽培では、天候や季節の影響を非常に受けやすいため、その状況に合わせた臨機応変な対応が求められ、長年の「経験と勘」が特に必要となる農法になります。

なぜ野菜農家が減っているのか?

筆者「なぜ野菜農家が減ってきているのですか?」

農家の方「単刀直入に言うと、人気がないからですね。」

筆者「そうなんですか。なんで人気がないんですか?」

農家の方「僕の周りで減っているのは特に露地栽培の野菜農家なんですけど、露地栽培で野菜を育てるなら、とにかく年中大変なんです。しかも、天候の影響を受けやすいから、野菜がダメになることもあるでしょ?」

筆者「天候は大きなリスクですからね。しかも予測が困難ですし。」

農家の方「あとは、最近はハウスで栽培するのが人気になってきて、露地栽培をする人自体が少なくなってきてるんです。」

筆者「なるほど。」

農家の方「それと、野菜農家とは反対に果樹農家の人気が上がってきているってことも理由の一つです。野菜は年中大変だけど、果樹は一年の中でも大変な時期は一時期なんです。なので特に、新しく農業を始める若者は果樹を栽培することが多くなってきましたね。」
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野菜農家よりも果樹農家の方が人気が高まってきた。
そして、露地栽培より施設栽培の方が人気が高まってきた。

主にこの2つが原因で「露地栽培の野菜農家が減ってきている」と、今回取材させていただいた農家の方は感じているようです。まさに農業の現場の声だなと感じました。

まとめ

「露地栽培よりも施設栽培が、野菜栽培よりも果樹栽培の方が人気が高まっている」という流れが、日本全国で同じように起こっているとは限りません。しかし、この傾向があるというのは否定できないのではないか、そう感じました。

なぜなら、施設栽培は露地栽培と比べてIT技術の発展の恩恵を受けやすいからです。
また、高知県にある「次世代施設園芸団地」などのように、最先端農業としてピックアップもされやすいのも一因だと感じました。

最後に、この取材を通して非常に参考になる話をたくさん聞くことができました。
今回取材させていただいたのは、露地栽培でトマトなどの野菜を育てている方でした。
ますますのご活躍を期待しています。

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